マスカー

マスカーとはマスキングテープや布テープにポリシートが付いている養生資材。
塗装では最もポピュラーで使用頻度の高い養生資材です。
自分の師匠から聞いた話ですが、昔は新聞紙にマスキングテープを貼って広範囲を養生していたそうです。
マスカーが開発されてからは養生のスピードが格段に上がったのは言うまでもありませんね。
マスキングテープ

マスキングテープは養生に使う紙テープです。
布テープより粘着性が弱く、剥がしたときに糊残りが少ないので見切り部分に使ったり、マスカーやポリシートを止めておく際に使用します。
最近はテープに絵柄がプリントしてある文房具としてのマスキングテープがありますがそれとは別物です。
ガムテープ
ガムテープはいわゆる布テープのことで粘着性が強いのでコンクリート等の粗面によく使用します。
ただ粘着性が強すぎるため、弱い下地や旧塗膜が残っている場合、養生を剥がしたときに下地を傷つけてしまうことがあります。
夏場には長期間放置すると糊が溶けてしまい、剥がした時に糊が残ってしまうというトラブルがよくあります。
ポリシート
ポリシートはマスカーよりも更に広い部分を養生する際に使用します。
サイズも様々ですが、取り回しのしやすさからシングル(900mm)ダブル(1800mm)のロールシートをよく使います。
ロールになっているので一気に大きい面を養生するときに重宝します。
厚手で防滑処理のされたノンスリップもあります。
ベトナムシート
ベトナムシートは布シートのことです。
床に敷いたり汚したくない機械等にかけたりして使います。
ベトナムという言葉の語源が気になるところですが、ベトナム製の布シートで染物をするときに台や床に染みないように敷いていたからとか、
何度も現場で使用して塗料で汚れた様がベトナム戦争での兵士の迷彩服のようだとか諸説あるようですが、さだかではないです。
ブルーシート
ブルーシートは花見や花火大会の場所取りでよく見かけるので知っている人も多いかと思います。
養生としては広い床に敷く事が多いですね。
ベトナムではこぼれた塗料が染みこんだりすることもありますが、ブルーシートなら100%とはいえませんが染みこむことも少ないので
業界用語で「ネタ場」と呼ばれる材料置き場に使ったりします。
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