毎日入るお風呂はキレイな方が良いですよね。
特にお湯に浸かって心も体もリラックスさせる浴槽は清潔に保ちたいものです。
ですが実際には、
- 毎日掃除をしているのにすぐに汚れる
- 表面がなんだかザラザラする
- 水アカが取れない
- ツヤがなくなって水をはじかない
そんな悩みを持っていませんか?
結論から言いますと研磨とコーティングで解決できます。
今回ご紹介する研磨とコーティングをすることで、浴槽がツルツルピカピカによみがえり日々の掃除も大幅に楽になり、しかもそれが2年以上持続します。
この記事では、ツヤもなくなり水アカも落ちにくくなってしまったわが家の浴槽を自分で研磨とコーティングすることでよみがえらせた手順をくわしく解説します。
そして、コーティングから2年が経過した現在その浴槽がどうなっているのかまでご紹介します。
この記事を最後まで読みおわるころには、あなたもお家の浴槽をピカピカに磨きたくなることでしょう。
浴槽コーティングをしようと思ったきっかけ
我が家は築15年くらいの中古住宅を購入していますのでお風呂の浴槽もそれなりに使用感があります。
空き家になってから私たちが入居するまで1〜2年の期間が開いていましたのでFRP製の浴槽にはザラつきがありました。
繊維強化プラスチック(せんいきょうかプラスチック、英: Fiber Reinforced Plastics、FRP)とは、エポキシ樹脂やフェノール樹脂などに、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維を複合して強度を向上させた強化プラスチックである。
ウィキペディア
何度も浴槽を洗ったり、メラミンスポンジで磨いてみたり(この頃はメラミンスポンジが浴槽の掃除に向かないことを知りませんでした)しているうちにひどいザラつきはなくなってきましたが、ツヤもなく汚れやすい状態が続いていました。
メラミンスポンジはメラミン樹脂という硬い材質をスポンジ状にしたもので、コーティングされたものやプラスチックなどの素材をこすると表面をけずってしまってコーティングを剥がしたりキズをつけてしまいます。
FRP製の浴槽にメラミンスポンジを使うと細かいキズをつけてしまって、そのキズの中に汚れが溜まりより汚れが付きやすくなってしまうためオススメできません。
そんな状態を当たり前に感じていたところ、テレビで浴槽コーティングの話題を目にしました。
気になって調べてみると、自分でもできそうなコーティング方法がありましたので「やってやれないことはない」マインドが発動した次第です。
研磨する道具の紹介
研磨に使用する道具について解説します。
そもそも面倒な研磨なんかせずにそのままコーティングしたら?
という意見が聞こえてきそうですが、水アカや汚れ、ザラつきなどを残したままコーティングしても汚れたまま保護するだけでキレイにはなりませんしコーティングが剥がれる原因になります。
研磨をするには水アカ取りをスポンジでこすり続ける方法もありますが、ひどいザラつきを取るには時間がかかりすぎるので安価な電動工具のポリッシャーを購入して時間短縮をはかりましょう。
ポリッシャー
電動ドライバーにパッドを取り付けるタイプやポリッシャー専用の本体でパッドは取り替えるというタイプがあります。
どちらでも研磨はできますが電動ドライバーは回転数が高すぎることがあるので、磨き専用のポリッシャーを使用したほうが失敗が少ないです。
充電式だと邪魔なコードに悩まされることなく、楽に作業ができますね。
あまりにも安いポリッシャーは長時間使用すると熱をもつようなので、コストパフォーマンスを考えつつも「安物買いの銭失い」にはならないように注意が必要です。
コンパウンド
研磨剤にもいろいろありますが、私がオススメするのは少量で試せる車用のコンパウンドです。
今回紹介しているものは#3000#7500#9800と段階的に磨ける3種類が同梱されていますのでお試しに丁度いいサイズです。
浴槽の研磨には#3000を使用します。
その他の#7500と#9800は車体の鏡面仕上げに使うような細かさですので今回は使用しません。
コーティング剤の紹介
コーティングには「多用途 1液ガラス系コーティング剤 SixF 」を使用します。
これは初心者でもあつかえるほど簡単にガラスコーティングを施すことができる手軽さと、撥水効果の高さと持続力から選びました。
研磨したあとに1液のコーティング剤を塗るだけというのは楽ですね。
その用途は多岐にわたります。
・樹脂タイル、長尺塩ビシートのハードワックス
・浴槽、ユニットバス、FRP、人造石など樹脂素材の汚染防止
・シンクなどステンレス素材、サッシなどアルミ素材の美観回復、劣化防止、防錆処理剤
・フローリング、クッションフロアー、塗床、塗装鋼板の汚染対策
・便器や洗面など陶器、セラミックタイル、磁器タイルの汚染劣化対策
お掃除ソムリエ
ただし、ガラス・鏡・木部などには向きません。
ガラスや鏡には研磨時に細かいキズが付いてしまったりムラができやすく、木部にはそもそも吸い込むのでコーティングできないということです。
作業するときの注意点
研摩をする際にはポリッシャーを使用しますので、保護メガネと手袋をしてください。
回転工具を使うと飛び散ったコンパウンドが目に入ったり、手を削ったりする恐れがあります。
せまい浴槽の中で研磨作業をしていると、足を滑らせることもありますので転倒にも注意が必要です。
浴槽の研磨開始
まったくツヤがなくくすんだ色の浴槽をポリッシャーとコンパウンド#3000で研摩していきます。
研磨の前に十分に乾燥させて浴槽に水分がないことを確認し、一度に大きく動かさずにゆっくり確実に水アカを削り取っていくイメージで研磨します。
右半分は研摩前、左半分は研磨後です。
白くボケた水垢がキレイに落ちているのがわかります。
素手で触った感触もザラつきがなくなりスベスベとしたなめらかな感触に変わっています。
浴槽のコーティング
同梱されているクロスにコーティング剤をたれない程度にたっぷりと含ませてムラにならないように塗り広げます。
一度に広くコーティング剤を塗るのではなく、塗る範囲を決めてその範囲内にキッチリすり込んでいきます。
コーティング剤自体は透明な薬剤なので塗り忘れがないようにしましょう。
塗り終わりましたら乾燥時間をおきます。
約3時間で使用可能ですが、完全硬化するまで6時間おいたほうがいいでしょう。
コーティングの仕上がり
6時間以上の硬化時間をおきました。
よく見たら浴槽の底面に窓が反射して映っているのがわかりますし、手触りもツルツルとしていてとても気持ちが良いです。
水のはじき方は言うまでもなく、感動を覚えるほどにキレイな水滴の玉がスルスル流れていきます。
そして2年経過した現在
上の方はまだ水滴がはじいていますが、普段お湯はりをしたときの水面から下ははじかなくなってきているのがわかるでしょうか。
指でこするとまだキュッキュッと音もなりますので、コーティングがなくなった訳ではないですが撥水効果としては少し弱くなってきた感はあります。
2年くらいは通常の浴槽洗剤で十分キレイになりますが、それ以上となるともう一度コーティングをした方が良いように思います。
浴槽の底面はコーティング剤のすり込みがあまかったようで一番早く水はじきがなくなってしまいました。
次にコーティングをするときはすべての面を均一にコーティングできるように心がけます。
おまけ
コーティング剤があまっていたので、洗面台を軽く掃除しただけですがコーティング剤を塗り込んでみたところ思ったよりキレイになったのでおどろきました。
やはり陶器のような元から汚れやキズが付きにくい素材には、簡単にコーティングすることができるようです。
まとめ
今回は浴槽コーティングのやり方を研磨から仕上げまでの解説と、その後2年経過した結果までをご紹介しました。
道具もコーティング剤自体もそれほど高価な物ではありませんし、あまったコンパウンドやポリッシャーは他の部位のお掃除やお車の研磨にもご使用いただけますので、ムダになりません。
作業時間は1日あれば十分可能ですのでお休みの日にでも1度試してみてはいかがですか?
きっとお風呂時間がよりいっそう気持ちいいものになりますよ。
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