スペースを有効活用したいと思ったことはありませんか?
たいていどのような家にも押入れやクローゼットや階段下など、空いているスペースはあるでしょう。
その中でも押入れの有効活用にスポットを当ててみました。
今回ご紹介する方法は賃貸向けではありませんが、持ち家のかた向けに押入れのスペース活用法の一例をご紹介します。
「もうすでに荷物でパンパンです!!」
って言うかたはまずは断捨離から始めましょう。
空いていた押入れを有効活用
自宅が持ち家で押入れや収納によゆうがある場合はいっそ押入れを解体して違う用途で使うこともできます。
わが家の寝室には押入れが2つありまして、中身を左側の押入れによせると右側の押入れは空にすることができました。
スペースのムダをなくす意味でもこの空の押し入れをいかに有効活用するかを考えました。
リフォーム当初の予定にあったホームシアターの構築には機材を設置するスペースが必要です。
これが大して使っていない押し入れの前にスチールラックで設置してあったら邪魔ですしカッコよくないです。
結果、右側の押入れは解体して機材スペースにすることにしました。
押入れのリフォーム作業
押入れの解体
解体中の写真を撮るのを忘れていたので残念ですが、中板(押入れの上下を分ける中段の棚)を撤去して、天袋(押入れの上にある小さな収納)もぶち抜きました。
鴨居だけは他に使いみちがあったので残しておきます。
家にあるインパクトドライバーでは取れないほど長く固いビスが打ち込まれていましたが、ドライバーとレンチで工夫してなんとか取り外すことができました。
床板張り
押入れの床にはベニヤ板がはってありましたが耐久力が心もとなかったのでホームセンターで購入した1×4の木材に薄くオイルステイン塗装して、ビスで打ち付けました。
壁用木材の塗装
最初はたいして考えずにあまっていたオイルステイン塗料を使って値段が比較的安い杉板に塗装をしました。
オイルステイン塗装についてくわしくはこちらの記事をご参照ください。
しかも安ければいいと安易に考えていたので野地板と呼ばれる普通は目につくところには使わないような表面がガサついた木材を使っていました。
もちろんサンドペーパーで削ったりもしましたが、もともとの材質が悪いのでそれほど効果もありません。
ただ表面の荒いコゲ茶色の板ができました。
壁の下地作り
板を打ちつけるための下地を作っていきます。
実はわたくし大工仕事は少しだけ経験があります。
高校を卒業後1年半くらい某ハウスメーカーの内装工事を下請けする工務店で働いていました。
短い期間でしたがその時に学んだノウハウが今回はもちろん今後も大いに役に立ってます。
壁の板張り
オイルステイン塗装が乾いた板を壁に打ちつけます。
このときは自分で塗装をしておきながら腑に落ちないと言いますか、納得できないと言いますか・・・
何やらモヤモヤとした気持ちではっていました。
具体的には
- 表面がガサついていて荒いという点。
- コゲ茶色の壁が暗く感じる点
この2点が大きかったです。
壁の木材の変更
ちょうどその頃、仕事をしていた新築の現場で相当量の廃材が出ていました。
その中に羽目板という板の端部が凹凸状になっていて釘を隠せる加工がしてある木材がありました。
その現場の監督さんに
この廃材もう捨てるならもらえませんか?
と聞いてみたところ、
欲しかったらいくらでも持って帰ったらいいよ
というとてもありがたいお言葉を頂戴しまして、その現場の使えそうな羽目板をけっこうな数いただけました。
そしてさっそくその羽目板と茶色の杉板をはりかえることにしました。
壁の色を白に変更
せっかくキレイな羽目板にはりかえたのだから色も変えてしまおうということで、白色に変えることにしました。
このときの塗料ですが、水性塗料を使用しました。
今回はなぜオイルステインではないのかと思われそうですが、理由があります。
オイルステインにも白色はあります。
ですが今までの経験上から白色のオイルステインはキレイに発色しないことが多いのです。
何度かオイルステインで白色の塗装を試してきましたが個人的に納得できる発色にはなかなか到達できませんでした。
このあたりは職人的こだわりの部分が含まれていますので仕事としては問題ない範囲です
そこで水性塗料の白色を水で通常より少し薄めて木材に吸い込ませます。
1度乾燥させたあともう1度塗ります。
すると1度目で木の吸い込みが止まっているので2度目がキレイに発色します。
白が乾いたらここでちょっと細工をします。
粗めのサンドペーパーで表面を軽くこすってやることで木目が浮き出てアンティーク風になります。
機材と棚の設置
スペースができたので、ここに機材と棚を設置します。
機材というのは私の趣味が映画鑑賞なのでホームシアター用の機材とDVDやBDです。
PCとホームシアター機材の設置
リフォーム前は機材はすべてスチールラックに置いていましたが、スチールラックでは新しい部屋の雰囲気に合わないと判断しました。
他の部屋で使っていたPCラックにパソコン、プリンター、BDプレーヤー、AVアンプなどを設置していきます。
AVアンプには部屋の各所に設置したスピーカーから伸びたラインが集約されています。
あえて残していた鴨居の裏には、目立たないようにコンセントが仕込んであります。
リンゴ箱で棚を設置
茶色の杉板から白色の羽目板に変更したことによって大量に杉板があまっていました。
その杉板を再利用しようと思い、小物を並べられる棚を作ることにしました。
リンゴ箱を購入しようとするとそこそこお値段がするんですね。
なので作れるなら作ってしまおうと思い自分で製作したわけです。
部屋をリフォームしようと決めた頃にいろいろとオシャレな雑貨屋さんをめぐってレイアウトやアイデアを勉強していました。
その時にみつけたリンゴ箱を使った小物置きが参考になりました。
まとめ
作業としては押入れだけを一気に進めたわけではなく、フローリングやその他の工程と同時進行で進めていました。
今ではPCモニターや音響のサブウーファーなどの機材も増え、映画のDVDや本や小物なども増えていってます。
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