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外壁塗料の種類と比較|シリコン・フッ素・無機の違いとおすすめを塗装職人が解説

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「外壁塗料の種類と比較|シリコン・フッ素・無機の違いとおすすめを塗装職人が解説」アイキャッチ画像 塗装知識

外壁塗装を検討するとき、必ずぶつかるのが「塗料はどれにすればいいの?」という壁です。

ネットで調べると「シリコン塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」など塗料の種類も様々で、各塗料メーカーのカタログ情報をそのまま並べた比較記事がたくさん出てきます。
正直なところ、「専門的なデータや良さばかりを並べられてもわからない」という感想を持たれることでしょう。

私は塗装歴30年以上、1級建築塗装技能士として500棟以上の外壁塗装に携わってきました。
工業機械や鉄骨・公共工事など、一般住宅以外の現場も数多く経験しています。

この記事では、そんな私が偏見モリモリ現場目線の本音で塗料比較をお届けします。
メーカーへの忖度なし、カタログ数値だけに頼らない、実体験に基づいた話です。


【結論】外壁塗料のおすすめはラジカル制御型シリコン一択

長い記事を読む前に、結論を知りたい方のために先に書いておきます。

コスパ最強はラジカル制御型シリコン塗料。
なかでも私がお客様に自信を持って勧めているのはSK化研の「プレミアムシリコン」です。

理由はこのあと詳しく説明しますが、「とにかく正解を教えてくれ」という方はプレミアムシリコンを選択すれば外壁塗料は間違いないでしょう。

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外壁塗料の種類と特徴を比較

まず基礎知識として、主な外壁塗料の種類と耐用年数・費用の目安を整理しておきます。

塗料の種類耐用年数の目安材料費の目安(㎡あたり)
アクリル塗料5〜8年600〜900円
ウレタン塗料8〜10年800〜1,200円
シリコン塗料10〜15年1,200〜1,800円
ラジカル制御型シリコン塗料12〜15年1,500〜2,200円
フッ素塗料15〜20年2,000〜3,000円
無機塗料25〜30年(メーカー公称)3,000〜5,000円

※材料費の目安は塗料グレード・メーカーにより異なります。施工費(足場・養生・人件費)は別途かかります。

この表だけ見ると「無機塗料が一番コスパがよさそう」と思うかもしれません。でも現場で30年やってきた私の考えは少し違います。

塗装職人からの一言

最近では外壁用の上塗りにアクリル塗料・ウレタン塗料を使用することはほとんどありません。
極まれに外壁に柄を付けるために「アクリルタイル」という塗料を吹き付けることはありますが、あくまでも柄付けの為であって上塗りとして使用することはありません。


外壁塗装でコスパ最強の塗料はラジカル制御型シリコン

なぜラジカル制御型シリコン塗料がコスパ最強なのか。

ラジカル制御型とは、塗膜の劣化を引き起こす「ラジカル」と呼ばれる活性酸素の発生を抑える技術を組み込んだ塗料です。
従来のシリコン塗料より耐久性が高く、価格はほぼシリコン並みという、非常にバランスのとれた塗料です。

比較的安価でありながら、現場での施工実績も積み上がってきており、信頼に値するデータが揃ってきています。「価格を抑えつつ、ある程度の耐久性も確保したい」という、多くのお客様のニーズにそのままフィットします。


私が実際に推奨しているのはSK化研のプレミアムシリコン

ラジカル制御型シリコン塗料のなかでも、私がお客様に特に勧めているのがSK化研(エスケー化研)のプレミアムシリコンです。

現場で感じる密着性と隠蔽性の高さ

塗料を選ぶ際に私が最も重視するのは「密着性」「隠蔽性(いんぺいせい)」です。
密着性は塗料が外壁にしっかり食いつくかどうか、隠蔽性は下地の色や汚れを塗料がきれいに覆い隠せるかどうか、のことです。

プレミアムシリコンはこの両方において、現場で使っていて不安を感じたことがありません。
下塗り材への密着性も高く、塗膜厚を確保しやすいので塗り重ねたときの仕上がりが安定していて、お客様に引き渡したあとのクレームにもつながりにくい塗料です。

塗装職人からの一言

いかに隠蔽性が高い塗料といっても、真っ白や原色の黄色や赤といった「色の性質的」に色どまりが悪い色もあるので要注意です。
原色の黄色や赤を塗る際には、一旦下塗りの時点で真っ白に塗ってから、上塗りを指定の色で塗ります。

下塗り・屋根用もSK化研で統一できる

私は下塗り材や屋根用塗料においてもSK化研の製品を使っています。
1軒の住宅に使う塗料のメーカーをほぼSK化研で統一できるということです。

「どの部位もSK化研の塗料で施工しています」と説明できれば、品質の一貫性をわかりやすくお客様に伝えられます。
お客様の立場に立ってみても、同一メーカーで揃えられている方が安心感があると思います。


フッ素塗料が向いているケースとは

フッ素塗料の耐用年数は15〜20年と、ラジカル制御型シリコンよりも長め。その分、材料費は㎡あたり2,000〜3,000円程度とやや高くなります。

フッ素塗料が向いているケース

紫外線が特に強い地域(日射量の多い西日本・沖縄など)や、海に近く塩害の影響を受けやすい立地では、高耐久の塗料を選ぶメリットが大きくなります。
潮風を常に浴びているような沿岸部であれば、フッ素塗料の恩恵を十分に受けられるでしょう。
新築から間もない高品質の住宅で、長期間にわたって外観の美しさを保ちたいというお客様にも向いています。

一方、一般的な住宅地や内陸部の戸建て住宅では、ラジカル制御型シリコンの方が費用対効果に優れると私は考えています。
フッ素とシリコンの耐用年数には5年前後の差があります。
ただし、その差が費用の差を上回るかどうかは、住まいの環境や築年数によっても変わってきます。

そしてもう一点、見落とせないのが「無機塗料」という存在です。
耐用年数・耐候性をとことん追求したいなら、フッ素をさらに上回る無機塗料という選択肢があります。
そう考えると、フッ素塗料はシリコンほどのコストパフォーマンスはなく、かといって耐久性の頂点に立つわけでもない。
正直なところ、「帯に短し、襷に長し」というのが私の見解です。
もちろん、住まいの条件によってはフッ素塗料がベストな答えになることもありますが、塗料選びは「スペックだけ」で決めず、立地・予算・築年数を総合的に見て判断することが大切です。


日本ペイントのパーフェクトトップについて

塗料の比較を書くなら、もう一つ触れておかなければならない製品があります。
業者からの提案でよく名前が挙がる、ニッペ(日本ペイント)のパーフェクトトップです。
正直に言うと、これも非常に優秀な塗料です。

パーフェクトトップもラジカル制御型で、専用の下塗り材を使えば鉄部・金属系サイディング・塩ビ竪樋・FRPなど、比較的多くの下地に対応できます。
「外壁も付帯部もパーフェクトトップで一度に塗りたい」という発想は、施工の段取りをシンプルにできるという意味では確かに魅力的です。

私がパーフェクトトップを積極的に勧めていない理由は、鉄部の扱いに対する考え方の違いです。

私は鉄部(雨戸・シャッターボックス・水切り等)には、溶剤系の2液型シリコン塗料を使いたいというこだわりがあります。
2液型とは、主剤と硬化剤を使用前に混ぜ合わせて使うタイプの塗料で、化学反応によって塗膜を形成します。
鉄部への密着性と耐久性において、1液型の水性塗料とは明らかに差があります。

「外壁も鉄部もパーフェクトトップでまとめてしまおう」という気には、どうしてもなれない。それが正直なところです。

SK化研とニッペ、私の使い分け

SK化研は一般住宅塗装に特化して磨き込まれた塗料が揃っているイメージです。
一方のニッペは、工業機械・大型建築・船舶・公共工事など、塗装業界全体をカバーする幅広い製品ラインナップを持っています。

一般住宅の外壁塗装においてはSK化研、工業・大型物件ではニッペ、というのが私の30年かけて行き着いた使い分けです。


個人的にあまりお勧めできない外壁塗料の話

ここからは少し踏み込んだ話です。
あくまで私個人の施工経験に基づく感覚として、参考程度に読んでいただければと思います。

塗料を選ぶうえで、カタログの数値だけではわからないことがあります。
それが「塗り心地」です。

ロックペイントのハイパービルロックセラについては、ハケやローラーでの塗り心地に独特の感覚があります。
一般的に塗料は粘度が高いほど密着性や隠蔽性が上がりやすいものです。
しかしこの塗料は粘度を上げるために希釈せずに塗装をしても壁面を「スベる」ような感触があり、施工中に若干の違和感を覚えることがありました。

また、骨材入りのリシン壁のように表面に凹凸が多い外壁では、骨材の先端部分が白く透けて見えるケースがあり、隠蔽性の面で気になる場面がありました。

これは私個人が特定の現場で感じた施工感覚の話です。
素材・下地の状態・希釈加減によっては問題なく仕上がる場合も当然あります。
「職人によって手に合う塗料・合わない塗料がある」という話として受け取っていただければと思います。

こうした「カタログに載らない現場感覚の差」が、私がプレミアムシリコンを選び続けている理由のひとつでもあります。


無機塗料に対する私の見解

様々なサイトや塗装業者が推している無機塗料
無機塗料とは、ガラスやケイ素(シリカ)などの無機物を主成分とした塗料です。
主に耐用年数が長い、紫外線に強く変色・退色しにくい、親水性があり汚れが雨で流れやすいなどの特徴があります。

そんな無機塗料について、私の考えを正直にお伝えします。

実績年数がまだ足りない

無機塗料は「耐用年数25〜30年」とメーカーが謳っています。
しかし冷静に考えると、無機塗料が一般市場に普及してから、まだ20年も経っていません。
「30年持つ」という根拠は加速劣化試験などの実験データが中心です。
実際に30年間、日本の気候の中で塗られ続けた実績データは、まだ十分ではありません。

シーリングが先に劣化するという現実

仮に無機塗料が本当に30年持ったとしても、外壁にはシーリング(コーキング)があります。
窓の周り・サイディングの目地などに打ってあるゴム状の充填材で、耐用年数は一般的に10〜15年程度です。
塗料が30年持っても、シーリングはその半分の期間で劣化して雨水侵入のリスクが生まれます。

15年ごとのメンテナンスの方が家全体の寿命が延びる

ラジカル制御型シリコン塗料を使って、15年ごとに家全体をしっかりメンテナンスする方が、結果的に家の使用可能年数を長く確保できる。これが私の考えです。

15年ごとに塗装業者が本職の目で調査をすれば、外壁の劣化だけでなく、シーリングのひび割れ・雨樋の破損・木部の腐食なども一緒に発見できます。
問題を小さいうちに見つけて対処することが、結果的には家の寿命を延ばす最善策です。


あなたの家はどれを選ぶ? 簡単チェック

こんな方におすすめの塗料
予算を抑えて信頼性の高い塗料を選びたいラジカル制御型シリコン(SK化研プレミアムシリコン)
海沿い・紫外線の強い地域で、長期間メンテを減らしたいフッ素塗料を検討する価値あり
無機塗料に惹かれている実績が蓄積されてから再検討を推奨
どれにするか迷ったら現場の職人に相談を

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よくある質問(FAQ)

Q. シリコン塗料とラジカル制御型シリコン塗料は何が違う?
A. ラジカル制御型は塗膜の劣化原因「ラジカル(活性酸素)」の発生を抑える技術が加わっています。価格はほぼ同じながら耐久性が高く、現時点では通常のシリコン塗料よりラジカル制御型を選ぶ理由が大きいと思っています。

Q. 無機塗料を選ばない方がいいということ?
A. 「絶対ダメ」とは言いません。ただ、「30年持つ」という数字の根拠がまだ実績ベースではないこと、シーリングの耐用年数が先に来ることを考えると、現時点では積極的には勧めていません。

Q. フッ素塗料の方が長持ちするなら、最初からフッ素にした方がいい?
A. 立地・環境によります。紫外線や塩害が強い環境では費用対効果が出やすいですが、一般的な立地では、ラジカル制御型シリコンで定期メンテナンスを組む方が合理的なケースが多いです。

Q. 相見積もりを取るとき、塗料の指定はできる?
A. できます。「SK化研のプレミアムシリコンで見積もりを出してください」と依頼するのは問題ありません。同じ塗料で複数業者の施工費を比較する方が、見積もりの内容を正確に比べられます。


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まとめ

コスパと信頼性のバランスが最もとれているのはラジカル制御型シリコン塗料です。

そのなかで私が自信を持ってお勧めするのはSK化研のプレミアムシリコン。現場での密着性・隠蔽性の安定感、下塗り・屋根用塗料との統一性、30年の経験から積み上げた信頼感が理由です。

フッ素塗料は耐久性が高く、環境条件によっては費用対効果が出るケースもあります。ただし一般的な立地の戸建てでは、ラジカル制御型シリコンとの費用差を埋めるほどのアドバンテージにはなりにくい場合もあります。

無機塗料は現時点では実績不足。市場での実績が30年分蓄積されたとき、また評価したいと思っています。

塗料選びに迷ったときは、カタログの数字だけでなく、「その塗料を実際に使い続けている職人の声」を参考にしてみてください。

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