何はともあれ養生が肝心
塗装作業において一番肝心と言っても過言では無い工程が養生です。
塗装における養生とは塗装作業時に飛散した塗料が、汚したくない箇所に付着することを防ぐ意味で使用します。
他にも養生テープを使用して塗装するところと塗装しないところの見切りをハッキリさせたり、養生テープによって真っ直ぐな線や曲線を作るといった使い方もします。
一般的に、健康管理を行うという意味合いや病気等の療養期間に使われる養生とは全く別物です。
建設現場や引越し作業のときには建物の壁や家具等に、傷をつけないための保護としても養生という表現をしたりします。
塗装作業で養生がしっかり出来ていなければ汚したくない物や塗装する必要のないものにまで色を付けてしまいます。
いかに塗装歴が何十年あろうと塗料を一粒も落とさずに作業することは不可能ですから必要不可欠な工程といえます。
本来なら一旦部屋からは全ての家具を撤去して何もない状態で作業をするべきです。
その方が養生も床一面+塗装をしない部分のみですみますので楽ですから。
しかしまだこの時点では畳からフローリングへの張り替えの時期がいつになるか見当もつかなかったので、家具の移動は大きくはせず作業の邪魔にならない程度に物を移動させながら進めることにしました。
リフォーム作業中とはいえ夜にはまたこのベッドで寝ることですし。
養生資材
今回使用した養生資材は[マスカー][マスキングテープ][ポリシート][ベトナムシート]です。
養生資材についてはそれぞれを詳しく紹介した別ページをご用意してありますのでそちらをご参照ください。
自分の部屋だから
もしもお客様のお家でこのような塗装作業をする際には普段の数倍気をつけて細心の注意をはらっての作業になります。
これは賃貸物件でも同じことが言えるかと思います。
本音を言うと工事中も生活していらっしゃる状態での塗装作業は出来れば避けたいところではあります。
お客様に極力ご迷惑がかからないように神経を使うので作業自体の時間も多めに必要ですし精神的に疲労もします。
その分作業後にはお客様の直のリアクションが見られるので嬉しさもありますけどね。
今回は自分の家の寝室でのリフォーム作業ですので、お客様に気を使うといった心労がない分適当というわけではないですが比較的大雑把な養生で済ませました。
畳とベッドにはベトナムシートをかけただけ。
押し入れの襖やホームシアター用のスクリーンにはポリシートを張っただけ。
棚やスチールラックのもポリシートを被せただけ。
その他窓やちょっとした養生にはマスカーを使用して、全体的になるべく手間も資材も少なくする養生です。