押し入れと寝室の出入り口が和柄のふすまでした。
とうぜんそのままでは和室っぽさが抜けないので張り替えることにします。
ネットを駆使して洋室っぽい柄をふすま紙でいろいろと探しましたがなかなか思ったような柄のふすま紙がありませんでした。
今考えればそのはずなのですが、ふすま紙なので和柄がほとんどでした。
ですのでクロスから選ぶことにしました。
無数にあるクロスの柄の中からできるだけ粗い木目の感じがでるような柄を選びました。
表面に少し立体的なデコボコがあって質感がホンモノの木板にみえます。
クロスを使ってアンティーク感のある木板にしていきましょう。
ふすまに直接ノリ付きクロスを貼ってみる
ネットで購入したクロスはノリ付きのクロスでしたのでさっそくふすまに貼ってみましょう。
実際のふすまのサイズより少し大きめにカットしたクロスを貼ってから4辺に余ったクロスを切り取るつもりでした。
ところが数分後、表面がブヨブヨと浮いてきました。
なんと既存のふすま紙がクロスについていたノリに反応して浮いてきてしまっていました。
このままではノリが乾いたところでブヨブヨにふくらんだまま固まる恐れがあります。
いたしかたなく失敗を受け入れやり直すことにしました。
ふすまに薄いベニヤ板を貼る
既存のふすま紙をはがしてみたのですがキレイな下地になることはなかったので、まずは下地作りからと考えて薄いベニヤ板を貼ることにしました。
厚さ3mmの薄いベニヤ板を用意してふすま枠の内側に合わせたサイズで極小のクギで打ちつけます。
このときにクギの頭がベニヤ板より埋まっていることを確認しておきます。
なぜなら、もしもクギの頭が出ているとパテをしたときやクロスを張った後に目立つ可能性があるからです。
パテで表面を平滑にする
ベニヤ板の毛羽立ちをかるくサンドペーパー#400で削ります。
埃を掃除したあと、クロス下地作り用の水性パテでしごきます。
一度に多くのパテを付けないでクギ穴やベニヤ板の木目を埋めるように少量をすり込みながらしごきました。
しばらく乾燥させたあと、サンドペーパー#400でかるく表面をなでてやって次はパテで地付けをしました。
地付けとはパテで下地の表面を平らにする工程です。
先ほどのしごきより多めのパテを全面に塗りひろげます。
このときにパテを厚く付けすぎると後に割れてしまう恐れがあるため注意します。
パテがしっかり乾燥したらサンドペーパー用のホルダーやサンディングブロックを使ってペーパーがけを行います。
なぜホルダーを使うのかというと、手でサンドペーパーをかけると指の当たっているところだけ深く削れてしまい結果的に平滑な仕上がりにならないからです。
下地作りの時点でなるべく平滑にしておくことが塗装をするときもクロスを貼るときにも共通して大切なことです。
ふすまにクロスを貼る
あらかじめふすまの大きさより少しだけ大きくカットしておいたクロスを木目の方向と角度に気をつけながら貼っていきます。
このときに購入したクロスはノリ付きクロスなので手作業でノリを付ける必要がありません。
建築現場にいらっしゃる本職のクロス屋さんは大きな機械でノリをクロスにつけていってますが、DIYで使用するのならオンラインショップでノリ付きクロスとして売ってあるのでそちらを購入しましょう。
ふすまの木枠の内側にあわせて定規などで4辺をまっすぐにカットします。
木目調テープで4辺を仕上げる
ホームセンターで見つけた木目調のテープを使ってふすまの黒光りした木枠を木目調に変えます。
このテープは粘着力が強く厚みもそこそこあったので強度としても申し分ありませんでした。
なによりふすまの木枠とほとんど同じ幅だったので長さだけ調節してやれば幅を気にすることなく簡単に貼ることができました。
まとめ
押し入れ用と出入り口用の大きなふすまトータル3枚
天袋用の小さなふすま2枚
これだけのふすまを質感ある木板風に仕上げることができました。
出入り口にはアンティークショップで見つけたアイアンの取っ手を取り付けてさらに雰囲気アップ効果を出しています。
他のふすまにはオイルステイン塗装をした細い木を打ち付けて取っ手にしてあります。
ふすまが木板に変わっただけでもかなり和室感が抜けてきたように感じますね。