あなたの家の外壁や屋根の状態を、「様子見でいいのか」「点検した方がいいのか」「今すぐ
相談なのか」を解説します。
判断をブレさせないコツはひとつ。
まず“現状をチェックして点数化すること”です。
もしまだチェックをしていない場合は、先に こちらの記事 でセルフチェックを済ませてく
ださい。
屋根に登らず、地上や窓・ベランダから確認できる項目だけで完了します。
チェックが終わったら、あなたの結果が「様子見」なのか「点検推奨」なのか、また“点数
に関係なく今すぐ相談すべきサイン”があるのかを、順番に解説していきます。
判定基準|様子見/点検推奨/今すぐ相談

セルフチェックリストで診断して点数をつけたら、以下の基準を目安に「様子見」「点検推
奨」「今すぐ相談」で分類すればOKです。
簡単な足し算をして、チェックリストに書き込むだけなので誰にでもできます。
3段階でチェック
- 様子見 → そのまま様子を見ていきます。
- 点検推奨 → 塗装業者に点検してもらうことをおすすめします。
- 今すぐ相談 → 今すぐ塗装業者に連絡した方がいい事例です。
では見ていきましょう。
合計点の目安|セルフチェックリスト
チェックした項目の点数(1点/2点/3点)を足して、合計点を出します。
合計点は、外壁・屋根・付帯部をチェックした点数を足したものです。
この合計点が、「判断の目安(様子見/点検推奨/今すぐ相談)」のベースになります
迷った項目は、無理に判断しなくて大丈夫。
「写真を撮っておく」だけでも、あとで点検の判断材料になります。
当てはまっているものを確認しましょう。
0〜6点:様子見
すぐに工事が必要な可能性は低め。
半年〜1年後にもう一度チェックがおすすめです。
7〜12点:点検推奨(早めに確認)
劣化が進み始めているサインが増えてきた状態。
1〜3ヶ月以内に塗装業者に点検依頼を検討しましょう。
13点以上:今すぐ相談(なるべく早めに)
劣化がいくつか重なっている状態。
このまま放置すると修繕範囲が広がりやすいので、早めの相談がおすすめです。
塗装職人からの一言
ここでいう”点検”や”相談”は、いきなり工事の契約じゃなくてOK。
状態確認をしてもらうだけでも価値があります。
ハウスメーカーや大手工務店の場合
ハウスメーカーや大手工務店の定期点検や無料見積もりにお願いするのは、正直なところあまりお勧めはしません。
大手ほど修繕費の見積もりが驚くような金額になりがちなので、地元で評判のいい塗装店か塗装職人に見てもらったほうがいいでしょう。
小計(外壁・屋根・付帯部)を見ると、優先順位がわかる
合計点だけでなく、外壁/屋根/付帯部の小計も見てください。
小計を見ると「どこが一番危ないか」「相談するとき何を優先して見てもらうか」がハッキ
リします。
- 屋根の点が高い → 雨漏りリスクを優先
- 目地(外壁)の点が高い → 防水の急所を優先
- 付帯部(軒天・雨樋)が高い → 雨仕舞いの不具合を優先
しかし例外もあります。
続けて見ていきましょう。
例外ルール|3点の項目が1つでもあれば「今すぐ相談」
合計点より優先してほしいルールがあります。
3点(今すぐ相談)の項目に1つでも当てはまるなら、合計点に関係なく“今すぐ相談”で考
えてください。
3点項目は「水が入りやすい」「被害が広がりやすい」ケースが多いからです。
(例:屋根材の割れ、棟板金の浮き、外壁の剥がれ・膨れ、目地のすき間など)
点数は目安ですが、危険サインは例外扱いにした方が安全です。



合計は 10点→ 判断の目安では「点検推奨(早めに確認)」になります。
この段階で点検しておくと、工事がシンプルに収まりやすいケースが多いです。
※もしこの中に「3点項目(例:目地のすき間、屋根材の割れ、棟板金の浮
き)」が1つでも入るなら、合計点に関係なく「今すぐ相談」に切り替えましょ
う。
迷うときは「点数+写真」で判断がブレなくなる

「点数は高くないけど気になる」

「点数は高いけど本当に点検が必要?」
こういう場合に効くのが 写真 です。
写真があると、症状の範囲(局所か広範囲か)や、ひびの太さ・剥がれの状態、板金
の浮きの見え方が整理できて、判断がブレにくくなります。
続いて、点数よりも優先したい「危険なサイン」を知っておきましょう。
点数より優先したい「危険サイン」とプロの見立て

点数診断は「全体の目安」をつかむのに便利ですが、点数よりも優先して扱うべき症状があります。
水の入口がすでにできている
被害が一気に広がりやすいタイプの劣化サインです。
ここからは、当てはまったら“先に対処した方がいい”症状だけを、塗装職人の視点で、理由つ
きで解説します。
室内にサインが出たら最優先|「内部への影響が始まっている」可能性が高い
室内の症状は、外壁や屋根の劣化が“家の中に到達した”サインになりやすいです。
特に次のような症状があるなら、点数に関係なく「今すぐ相談」にしてください。
急ぐ理由|見えない部分では想像以上に進んでいる
雨水は「入った場所」より、木材や断熱材の中を回り込んで別の場所に出ることがありま
す。
つまり、室内に症状が出た時点で、見えない部分では想像以上に進んでいることも珍しくあ
りません。
天井や壁に現れたシミの位置と範囲を写真に撮って残しましょう。
これによって、次の雨が降った日などに進行具合がわかるようになります。
雨漏りを自分で直そうと、屋根に上がったり天井裏でDIYしようとする方もいらっしゃいま
すが大変危険です。
雨漏りは1か所からきているとは限らず、原因が違うと逆に悪化させることもありますの
で、プロに任せたほうが賢明です。
塗装職人からの一言
雨漏りは自然に止まることはありません。
見つけた時点でプロに相談して、早めに対処をすれば被害も補修も小さく済みます。
雨漏りは「今すぐ相談」
ただ、雨漏りはどこから水が浸入しているのかを追求することが極めて難しいです。
そのため雨漏りの痕跡が見られる場合は「雨漏り診断士」に相談することをお勧めします。
屋根の棟板金|釘抜け・継ぎ目コーキング切れは「雨で一段階進む」
現場でよく見かけるのが、棟板金を押さえている釘が抜けている(浮いている)状態です。
地上やベランダから肉眼では見えにくいのですが、双眼鏡を使えば、棟のラインが浮いて見
えたり、釘頭が出ているように見えたりします。
この状態が厄介なのは、台風や強い雨のタイミングで水が入りやすくなること。
実際、「板金が大きくめくれる」ほどの被害は多くなくても、板金同士をつないでい
る継ぎ目のコーキングが切れて、強い雨の日に浸入しやすくなっているケースはよく
あります。
対処法は早めの補修
棟板金の釘抜けは、放置せず早めに手当てするのが基本です。
実際の補修では、次の方法で、固定を回復させることがあります。
- 釘の穴まわりにコーキングで水の侵入を防ぐ
- 穴の近くに細いビスを打ち込んで補強する
- 板金の継ぎ目にコーキングを打つ


塗装職人からの一言
棟板金に打ち込んである釘は、いまだにステンレスの細い釘が多いです。
ビスを使っているかは重要
- ビスのほうが下地への食いつきがよく抜ける心配が少ないのに、なぜ釘を使い続けるのかは私も疑問です。
外壁のひび割れ|モルタル・コンクリート壁は“凍結”で広がることがある
外壁側で優先して見たいのは、「水が入る条件が揃っているか」です。
特に、モルタル壁やコンクリート壁のクラック(ひび割れ)は注意したいポイント。
クラックから入った水が、寒い時期に凍結→膨張して、ひび割れをさらに広げてしま
うケースがあると言われています。
見た目は小さなひびでも、季節や環境によって進行しやすいことがあるのです。
広がった亀裂の奥には壁の強度を上げるための鉄筋があります。
(昔の土壁は鉄筋の代わりに竹網に縄を巻いて強度を上げていました)
奥の鉄筋が錆びて膨張し、壁を内部から破壊する「鉄筋爆裂」に至る恐れもあるので、気を
付けたいところです。
対処法はVカット工法
壁内部の鉄筋にまで届きそうな大きなひび割れを補修するには「Vカット工法」を行います。
- クラックにV字の切れ込みを入れる
- 切れ込みの割れたところにコーキングを埋める
- モルタルで平らになるよう補修する



まとめ|迷ったら「点数+危険サイン」で判断して、次の一歩へ

外壁や屋根の塗装は、見た目だけでは判断しにくくて当然です。
だからこそ、この記事では 点数で全体の目安をつかむ → 危険サインは別扱いで優先する という考え方で整理しました。
まだチェックリストをやっていないなら、先にこちらの記事で点数をつけてみてください。
「これって今すぐ?点検でいい?」と迷うのは普通です。
点数と写真があれば、状態の整理はかなりできます。
オンライン相談をお受けします。
オンラインで私が一緒に確認して、優先順位(どこを先に見るか)と次の一歩を整理します。
まずはお気軽にご相談ください。

