ブルックリンスタイルの部屋といえばレンガの壁が特徴的ですよね。
わが家の寝室ホームシアターのスクリーンサイズを16:9に設定すると下にムダな白い部分ができてしまいます。
前の記事でも書きましたが、スクリーンの端は反射を抑えるために白くないほうがいいので、ここをレンガ調にしてブルックリンスタイルを出していこうと思います。
そこで、本物のレンガを部屋に積むわけにもいかないので、レンガ風パネルを使います。
しかし通販で買うとそこそこ値段がはるのと自分のイメージに合う模様がなかったので、発泡スチロールを使ってオシャレなモザイクレンガパネルを自作していきます。
発泡スチロールに下書き
ホームセンターで1820mm×910mmの発泡スチロールを購入しました。
値段は1枚1000円程度です。
それを半分にカットして、鉛筆でレンガ柄に下書きをします。
最終的にはつなげて壁に貼るので、つなげたときに継ぎ目のレンガの位置がおかしくならないように気をつけます。
発泡スチロールカッターで立体感を出す
下書きした線にそって熱した発泡スチロールカッターのペン型ショートタイプで深さ5mmくらい溶かしていきます。
このときにわざとガタガタな線にしたり、ところどころ貫通しない程度の穴を開けたりすることが大切です。
なぜなら劣化・風化して欠けたりキズがあるレンガの方がアンティーク感が出るからです。
さらにアンティーク加工として、クギで引っかいたり少し凹ませたりと細工をしていきます。
屋内で発泡スチロールを加工する場合は換気を行いましょう。
発泡スチロールカッターで切ったり溶かしたりすると、煙とイヤな臭いがする場合があります。
このときに出る煙は、完全燃焼すれば人体に対して無害ですが、不完全燃焼したときにススや匂いが出ます。
部屋の窓を開けるなどして、十分に換気することをオススメします。
WEBメディアPicky’sの「発泡スチロールカッターおすすめ記事」で監修させていただきました。
下塗りをする
使う塗料は水性塗料を使います。
なぜなら溶剤系の塗料を使うと発泡スチロールが溶けてしまうからです。
ですので下塗りから上塗りまですべて水性塗料を使いましょう。
下塗り塗料の材質には微弾性フィラーを使います。
微弾性フィラーとは簡単に言うと「微妙に弾力性があり厚塗りできる下塗り材」といったところです。
実際の現場ではコンクリートやモルタル壁への下塗り塗料として使われます。
その特徴は「微弾性」にあり、下地がクラック(ひび割れ)などで少々割れてきても塗膜の弾力性で表面にまで割れが出てきにくいというところです。
そして厚塗りできるのでヘアークラック(髪の毛くらいの細いひび割れ)程度なら埋めてしまえるというものです。
今回の発泡スチロールには非常にもろいというデメリットがありますが、この微弾性フィラーを塗ることで発泡スチロールがポロポロとはがれることもなく、少々物が当たっても微弾性フィラーの弾力性でカバーできるのでデメリットを打ち消すことができます。
微弾性フィラーを塗るときに、塗料用の砂骨という砂を混ぜます。
これによって塗膜にザラつきが出てレンガの質感を上げることができます。
塗装に使用する道具について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
レンガの目地を塗装する
本物のレンガの目地はセメント色なので、最初は目地にグレーを塗ります。
凹んでいる所を先に塗っておかないと、レンガの色を塗ってからでは目地が塗りにくいからです。
モザイクレンガ風に塗装する
レンガの色は実際にホームセンターに行って、モザイクレンガの色を参考にしました。
なるべくランダムになるように色を配置して、最終的に繋げたときにA→Bで並べてもB→Aで並べてもレンガの色がつながるように配色しています。
アンティーク感を出すために、一つ一つのレンガを単色で塗るのではなく、マダラ模様にしたり、黒を少しだけ染み込ませたスポンジで軽く叩いて汚れを演出したりと、小技をところどころおり交ぜてみました。
壁に貼り付ける
スクリーンの壁に両面テープで貼り付けて、コンセント用の小窓を切りぬき細い木枠をはめ込みました。
レンガパネルの上に木材で仕切りをつけることで発泡スチロールの断面を隠すとともにはがれやキズを防ぐことになります。
まとめ
塗料以外にかかった費用は発泡スチロール代だけなので、実質1000円程度という超低予算でできました。
前回、写真になかった両サイドのカーテンも取り付けていますのでより一層スクリーンが際立ちました。
モザイクレンガの配色と塗装には多少センスや技術が必要になるかもしれませんが、やってできないことではないと思います。
何より世界に1つしかないオリジナルのモザイクレンガパネルですから、オシャレなスクリーンを構成する最高の装飾になりました。